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カトウ産業の思い出ブログ

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エンボスとの小さな格闘

2019-06-27
皆様、こんにちは。
当社では台紙製品を作る工程で表紙等に「箔押し」も行うのですが、箔押し作業をしていると、ときどき「エンボス」という言葉を耳にします。
私自身の個人的な話をすれば、箔押し作業をするようになって「エンボス」という言葉を知りました。
 
「エンボス」という言葉、ご存知ですか?
エンボスとは、簡単に言うと板金や紙、皮への浮き彫り加工のことです。
凹凸の押し型で紙等を挟んで表面に浮き出た模様などを作る、または作られたものを指してそう言うそうです。
逆に表面が凹んだように模様等を施すことを「デボス」と言います。
部分的に凸凹を用いて絵柄や文字を浮き出したものもあれば、紙や生地全体に凹凸をつけたものもあります。
全体的に施したものは偏光効果やつや消し効果などもあるようで、まっさらな紙や生地よりも一味違った印象を与えます。
全体的に凹凸が施された紙や生地を、当社でも表紙や中台紙等に使用しています。
表紙は特にそのほとんどに箔押しをしますので、エンボスの効いた紙や生地の上から箔を押すことがしばしばあります。
その凸凹の効いた上に箔を押すという作業が、箔押しをする者としては厄介に思えてなりません。
表面の凹凸の段差のせいで上手く箔が乗らずに、部分的に抜けたりするのです。
エンボスと箔が乗り切らない図
表面のザラザラとした凹凸がいわゆるエンボスです。
こちらは全体に施されたものです。
金色の線を箔押しで付けているのですが、特に柄の部分の金箔が上手く乗っていないのがわかるでしょうか?
箔押しをする際の強さ、温度、押し付ける時間、さらには箔そのものの硬さによっても上手く付いてくれたりくれなかったりするため、それらを上手く調整する必要があります。
調整は決してラクなものではないですが、製品としてお客様の前に出すには手も抜けません。
たかだか紙や生地の凸凹模様ですが、作る側としては小さな格闘があるわけです。
 
社会人として仕事をしていると、こういう人の見えない所での小さな格闘というものが、製造の仕事に限らず色んな業種、職種で多々あるかと思われます。
社会って、たくさんのそういうものの上に成り立っているんだろうなとも思う今日このごろ。
エンボスと格闘しながらときに面倒になることもありながらも、自分もまた社会の構成員をやっているのだと自覚しながら、仕事に取り組んでおります。
 
皆様、お互いにがんばりましょう。
カトウ産業株式会社
〒920-3112
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TEL:076-258-0943
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