カトウ産業の思い出ブログ
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蛍光色の箔を試す
2020-07-08
だいぶ収まってきたと思っていましたが、コロナウイルスの感染が東京を中心に再び広がり始めていますね。
経済という視点で見れば、さまざまな業界で、休業が増えているなどまだまだ厳しい状況が続いているようで、長く暗いトンネルを歩いてるような心地がいたします。
ほんと、早く収束してくれないだろうかと願うところです。
それでも忙しさが減ると、普段はなかなか会えない業者の方(営業の方含む)が足を運んできてくれたりするもので、新しい情報を仕入れるいい機会にはなったりもするものです。
先日も、村田金箔さん(金箔など加飾・美粧の素材メーカーさん)の方がやってきて、ちょっと変わった箔のサンプルを置いて行ってくれました。
その箔というのが蛍光色のもので、物珍しさから試し打ちをしてみましたので、その色合いをこの場で簡単にですが紹介したいと思います。
さっそく試し押し
緑、黄色、ピンクの3色のものをいただきましたので、すべて試してみました。
いわゆる顔料箔のようなもので、金箔や銀箔の代わりに色の箔を押せるものなのですが、一般的な顔料箔とは明るさが全然違いますね。
それまでの顔料箔は油絵のような印象があったのでどちらかというとエレガントな感じだったのに比べ、こちらはものすごくポップな感じがします。
女性や子供が好みそうな色味ですね。
弱点もある
これはメーカーさんも言っていたことですが、蛍光色なので色の濃い生地や暗い色の紙に押すことはできないですね。
写真のように試しに黒地の生地に押してみますと、ものの見事に色が失せました。蛍光もしてないですね。
ちなみにこれ、黄色で押しているのですが、緑色っぽく見えてしまっています。
ほかにもお試しで赤地の生地でも試してみましたが、同じように押した部分の明るさが失せてしまっていました。
基本的に明るい色の生地、おそらく白色の生地なり紙なりの上に押すのがベストだと思われます。
さらにお試しで蛍光色を重ねて押してみる
蛍光色の箔同士を重ねるように押してみても、重なった部分は蛍光色の良さがつぶれてしまっていました。
色の波長が異なるからですかね。
ちなみにこれ、こちらでグラデーションを作れないかと試していたときに見つけた事象です。
村田金箔さんはトロピカルなグラデーションの箔も作っていますので自分たちでわざわざ不器用にグラデーションを作ろうとする必要はないのかもしれませんが、こうゆうことをついつい試してしまうのが私の悪い癖です。
なにはともあれ、なかなか楽しい箔です。
蛍光色だと印刷でやればいいじゃないかという考えもありますが、箔だと印刷以上にキレイに押せるようです。
営業の方の話ではターゲットはまだ不確定だそうで、新しい商品だけにこれから開拓されていくものみたいですね。
「箔がつく」という言葉があるように、箔を押すとより値打ちが上がる印象を与え、箔押しもそれを目的に行っていると思われるため、大衆的なポップな色で箔を押すというのはどこか矛盾しているようにも思えますが、コロナ禍でまだまだ暗いトンネルを歩いているような心地の昨今にあっては、こういう明るい色は気分的ですが晴れるものがあります。
一筋の光明のように、何かで使われないだろうかと願うところであります。
また、自分でも何かに使えないだろうかと考えていきたいものですね。
今回もお読みいただきありがとうございます。