カトウ産業の思い出ブログ
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菊花美容室さまの写真台紙を作らさていただきました
2020-07-22
少し前の話になりますが、京都にある美容室さまの写真台紙を作らせていただく仕事がありましたのでこのたびご紹介させていただきます。
新たにお取引がありましたのは京都の菊花美容室さまです。
ヘアスタイルからエステやネイルまでトータルで美をサポートされている美容室さまです。
新規のお取引でありながら、ありがたいことに二種類の台紙を作らせていただきました。
こちらがその二種類の写真台紙
一つはいわゆる八つ切りサイズのもの、もう一つはキャビネサイズのものになります。
大きな方(八つ切サイズ)は生地に壁紙を使っており、その表面には花柄の凹凸があります。
表にも裏にも箔押しは一切していないのですが、その花柄の凹凸のおかげでかなり個性的です。
触感がまたいい。
これだけ表面に凹凸があると、箔を打とうとしてもなかなかうまくいかないのが現実だったりします。
私は箔を打つ仕事もしていますので、そんな者からするとこの生地に打たなくて良いというのは正直なところありがたかったです。
まあ、それでも破れやすい生地でもありますので、その他の製造工程では扱いにかなり慎重を要しておりました。
まあ、それでも破れやすい生地でもありますので、その他の製造工程では扱いにかなり慎重を要しておりました。
一方の小さな方(キャビネサイズ)はまだサラサラとした触感の生地を使用しており、製造という点では大きなものより幾分ラクでした。
生地そのものに大きな凹凸もありませんので、写真のように箔押しもされています。
ただ、この箔押しがこれはこれで難しいものでした。
生地そのものに大きな凹凸もありませんので、写真のように箔押しもされています。
ただ、この箔押しがこれはこれで難しいものでした。
細く可憐な花柄の箔押し
表紙の中央ではなく角側に打たなければいけない点が難しい…
一般的には中央付近に押すものなのですが、こういった箔押しのデザインは斬新です。
製品の構造上、角側になるほど厚みに段差ができています。
生地一枚分くらいの段差なのですが、わずかでも段差があるとキレイにフラットに、余計な汚れもなく箔を打つのが困難だったりするんですよね。
部分的に厚みを変えて、やっとまともに打てた、といった具合でした。
大変でしたが、それでもうまく押せたときの達成感は一入でした。
部分的に厚みを変えて、やっとまともに打てた、といった具合でした。
大変でしたが、それでもうまく押せたときの達成感は一入でした。
だって、すごくオシャレなデザインなんですよね。
内側
どちらもVカットされた窓枠の中台紙が両面に施され、片面にだけ菊花美容室様のネームが箔押しされています。
色は薄いピンク色。
表紙も内側も全体的に白っぽい色でまとめられていて、一見シンプルでありながら都会的なオシャレさと端正な美を持った写真台紙に仕上がってくれました。
確かに生地の弱さから扱いが難しかったり、箔押しが難しかったりして、作り手泣かせなところもありましたが、出来上がったもののその良さから今回作らせてもらえたことに感慨と感謝の気持がわきました。
世の中デジタル化も進み、デジタルアルバムなんてものも登場して、紙による写真台紙の出番もだいぶ減ってきていますが、今回の菊花美容室様の台紙づくりを通し、まだまだ需要は残っているなと思うとともに、写真台紙の可能性もちょっと広がった気がいたしました。
これからも「挑戦」や「行動」を忘れずに精進したいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。